切り込み線とかぶせ線:50% ルールを解説
切り込み線とかぶせ線の仕組み、二本目が一本目の中間点を越える必要がある理由、窓がない市場で何が変わるかを解説します。
切り込み線(ピアシングライン)とかぶせ線(ダーククラウドカバー)は、たった一つの測定、つまり二本目のローソク足が一本目の中にどこまで押し戻したかを軸にした、二本足の反転パターンです。切り込み線は下落の後にでき、直前の陰線の実体の中間点より上で引けます。かぶせ線は上昇の後にでき、直前の陽線の実体の中間点より下で引けます。「主導権の奪取にどれだけ説得力があったか」という尺度では、弱いはらみ線と完全な包み線のあいだに位置します。
切り込み線
下落の後:
- 長い陰線。
- 古典的な定義では、一本目の安値より下で始まり(下への窓開け)、その後上昇して一本目の実体の中間点より上、ただし一本目の始値は超えない位置で引ける陽線。
考え方はこうです。売り手が二期間目を完全な主導権のもとで、さらに安い位置から始めたが、買い手が前の期間の下げの半分以上を取り戻した。用語集の切り込み線に短い説明があります。
かぶせ線
上昇の後、その鏡像です。
- 長い陽線。
- 一本目の高値より上で始まり、その後下落して一本目の実体の中間点より下、ただし一本目の始値は割り込まない位置で引ける陰線。
それまでの上昇に「暗雲」がかぶさる形です。用語集のかぶせ線もご覧ください。
50% の食い込みルール
これらのパターンを普通のノイズと分けるのが中間点です。
- 二本目が一本目の実体にわずかに入って引けただけなら、パターンは弱く、多くのトレーダーは無視します。
- 中間点を越えて引ければ、条件を満たします。
- 一本目の始値を越えて引け、実体全体を覆ってしまえば、もはや切り込み線やかぶせ線ではなく包み線です。
中間点の計算は簡単で、一本目の(始値 + 終値)÷ 2 です。
窓がない場合に起きること
これらのパターンは、寄り付きに夜間の窓が開くのが当たり前の株式市場向けに説明されたものです。平日は休みなく取引される FX や、24 時間ティックが動く OTC 系列では、二本目はほぼ常に前の終値ちょうどか、そのすぐ隣で始まります。週末明けを除けば、本物の窓(ギャップ)はまれです。
窓がないと、パターンの性格が変わります。古典版では、二本目は窓を埋め戻したうえで前の実体の半分を取り戻さなければならず、それには本物の力が必要でした。連続した市場では、前の実体が終わったところから、その半分を取り戻すだけで済みます。それははるかにありふれた出来事です。FX でこれらのパターンを使うトレーダーは、ふつう窓なし版を受け入れる代わりに、文脈にこだわることで補っています。明確な水準、その前の持続的な動き、そして中間点を越える決定的な終値です。
具体例
M15 の USD/CHF が 1 時間かけて、今週二度反落した 0.88400 まで上昇します。最後の陽線は 0.88250 で始まり 0.88400 で引けます。その中間点は 0.88325 です。
次の足は 0.88400 で始まり、一瞬 0.88420 まで上げた後、下落して 0.88310 で引けます。これは中間点(0.88325)より下で、一本目の始値(0.88250)より上です。窓なし版の、レジスタンスでのかぶせ線です。
トレーダーはその後の展開を見るでしょう。次の足が 0.88250 を下回って引ければ、弱気の見立てが強まります。価格がパターンの高値である 0.88420 の上まで戻れば、暗雲は過ぎ去り、上昇が続くかもしれません。
失敗の一つの変形はこうです。二本目が 0.88330、中間点のわずかに上で引ける。厳密にはかぶせ線とは言えません。これを「だいたい同じ」と丸めてしまうことが、あらゆるところにパターンが見えてしまう原因です。
信頼性とダマシ
- 主導権の奪取が部分的なので、定義上これらのパターンは包み線より弱いものです。
- 窓がないと、元の市場よりはるかに頻繁に現れます。
- 強いトレンドでは、深い押し・戻りの足はたいていただの押し・戻りです。
- 先行する動きが必要です。レンジの中のこうした二本の足には、ほとんど意味がありません。
短い満期と OTC
S5〜M1 のチャートでは、前の足の半分を取り戻す足はあまりにありふれているので、このパターンは意味の大半を失います。短い満期では、多くのトレーダーが M5 や M15 の明確なサポートとレジスタンスの水準でこのパターンを探します。
Sky Trade の OTC 銘柄では、価格は Sky Trade のサーバーが生成しており、実際の市場には連動しません。モデル上次の動きは予測不可能なので、そこでのこれらのパターンは二本のランダムなローソク足の偶然の組み合わせです。
Sky Trade ターミナルでの使い方
ローソク足チャートで、一本目が確定したらすぐにその中間点に水平線を引きましょう。そうすれば、二本目がそれを越えたかどうかが一目で分かります。ローソク足タイマーを使い、確定した足だけで判断します。
中間点を越えることは経験則であって、市場が守らなければならない転換点ではありません。ペイアウト率が 100% 未満ということは、損益ゼロにするだけでも半分を超える取引で勝つ必要があるということです。
よくある質問
切り込み線とはどんなパターンですか?
下落の後に出る二本のローソク足のパターンです。長い陰線の後に、一本目の実体の中間点より上、ただし始値より下で引ける陽線が続きます。
かぶせ線と陰の包み線の違いは何ですか?
かぶせ線では、二本目が一本目の実体の中間点より下で引けますが、始値は割り込みません。陰の包み線では始値より下で引け、実体全体を覆います。
50% の水準はなぜ重要なのですか?
意味のある回復と小さな反発を分けるからです。中間点を越えて引けることは、二期間目が一期間目の半分以上を打ち消したことを示します。
これらのパターンは窓がなくても機能しますか?
FX ではふつうそうするように、窓なしでも当てはめることはできますが、出現頻度がずっと高くなり、選別力が下がります。文脈と確認がさらに重要になります。
切り込み線は強気ですか?
下落の後、特にサポートで出た場合は、強気への反転の可能性を示すシグナルです。単独ではダマシが多く出ます。